叔母が帰ってきてお棺の前でずっと泣いている、私と同じように泣いて悲しんでくれる人が居る、嬉しかった。
病気のせいでいろんな人に迷惑をかけた、今回のこともそう、誰もが母の死を悲しんでいない、中には安心した人も居る、わかっていた。表向き悲しいふりをしているだけだ、私の気持ちが荒んでいるのか、いやそれが現実。
叔母夫婦を待って次の日
母と最後のお別れをした
花を手向け冷たい頬を手を何度もなでた
閉まったお棺をもう1度開けてくれと泣いた
ずっとこのまま母に触れていたかった
もうこの頬に手に足に触れる事は2度とない
放心状態のまま霊柩車に乗った
まだ母の手を握ってあげることを諦めてなかった
その願いは叶わなかった後悔してもしきれない
あの時皆にどう思われてもそうするべきだった
小さくなった母を抱いて帰った
あと20年生きていてくれたら母は81歳、私が60歳どんなお母さんだったのだろう、2人で温泉とか買い物とか行けたのに…