お母さんいまどこに・・

今年初めに母親を自死で亡くしました、最後に電話で話したのは娘の私でした。

母の性格

お昼になって親戚に少し休んだ方がいいと呼ばれた、お昼ご飯なんて食べてる場合じゃない、そんな気分だったイライラしていた思わず言ってしまいそうになった、だけど睡眠不足と歩き疲れでひどく喉が渇いたので温かいお茶を飲んで少し休んだ。


母は几帳面な人だった、病気のせいか料理と掃除はあまりしない人だったが出掛ける時はお気に入りの赤いカーディガンをはおり、スリッパではなく靴を履く、テレビ、こたつ、エアコンもきちんと消していく。それが普通なのかもしれないが病気の母をずっと見てきた姉弟にとってそれはとても几帳面な母に思えた。


そんな母が財布も持たずテレビもエアコンもこたつも付けたまま靴だけを履いて居なくなった、布団はまだ温かいままで。


娘の私には靴を履いた母の覚悟がわかったような気がした、どこへ行ったかわかったような気がした。